🤖📱 アプリ開発の舞台裏 「ダンシングポノ」アプリができるまで パート2:Androidのアップデート(依存ファイル地獄)

2025年06月11日
📂 カテゴリー: AI・web・アプリ・動画制作

こんにちは、ダンシングポノ運営&開発担当のニーダです。

前回のブログでは、iOS版のアップデートを中心にお届けしましたが、今回はその続編。

個人的には何度もやり直して、とてもAIに相談しながらでないとできなかった Android版のアップデート作業についてお届けします。

僕の環境はReact Native x Expoです。

メリットはiOS、Android両方のリリースが1ソースでできること。

デメリットは、超本格的な機能などは、iOS、Android専用開発環境には敵わないということですが、その機能まではまだまだつかわなそうです。


📦 Expo SDK 52へのアップデート

今回のアップデートは、Expo SDK 52への対応が必須条件でした。
Google Playでは「ターゲットAPIレベルを最新にする」ことが求められており、Expo SDKの対応バージョンに合わせて開発環境を調整する必要があったのです。

まずは 

eas build -p android --profile production --clear-cache

 を何度も実行するも毎回ビルドエラー。


🧪 expo-doctorでの診断

Expoが提供する expo-doctor コマンドを実行してみたところ、以下の2点で問題が発覚しました:

  1. redux-persist:メンテされておらず非推奨になっていた
  2. react / react-dom のバージョン不一致:18.2.0 → 18.3.1 への更新が必要

Reduxの技術自体にアップデートがあまりないこともあり、依存関係の整合性が崩れていた模様です。


💥 npm install の罠と依存地獄

reactやredux周りのパッケージを更新しようとすると…

bashコピーする編集するnpm install

→ ERESOLVEエラーの連続。

相性が悪いパッケージ同士がぶつかって、インストールできない事態が多発しました。
解決策として以下を試しました:

以下で強行インストール

npm install --legacy-peer-deps

  • 各パッケージの package.json を確認して、手動でバージョンを調整

地道な作業と試行錯誤の末、ようやく全ての依存パッケージがビルド可能な状態に。


🔁 8回以上のビルドトライ

この段階で eas build -p android を再度試行。
ビルド → エラー → 修正 → ビルド…の繰り返し。

最終的に 8回以上のビルド試行を経て、ようやくAndroidビルドが成功!


📤 Google Play Console へのアップロード

ビルドで得られた app.aab ファイル(Android App Bundle)を Google Play Console にアップロード。

  • テストトラックに登録
  • ステータスが「審査中」に
  • そしてついに、Android版も正式リリース完了!

📝 まとめ

  • Android版のアップデートはreduxを使う限り、依存関係の地獄との戦いだった
  • reduxまわりのライブラリが更新されていないのも一因
  • Expo SDKのバージョンアップには、毎回「環境の断捨離」が必要

React Native × Expo は初心者でも取り組みやすいとはいえ、僕のようなケースでは、リリースまでは決して簡単ではないことを実感しました。

今考えてもあのエラー地獄、AIに相談できないとなると、途中であきらめてました。

それでも、やりきった後の達成感はひとしおです!


というわけで、バージョンアップしたアプリは以下。
まだまだアップデートしますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

🔗 iOS版はこちら
https://apps.apple.com/jp/app/id6465645426

🔗 Android版はこちら
https://play.google.com/store/apps/details?id=dancing.pono



ニイダのプロフィール写真
       

この記事を書いた人|ニーダ

Dancing Pono(ダンシングポノ)の運営者。1998年にサルサに出会うのをきっかけにラテンのペアダンスを日本に拡めるよう活動中。ダンススタジオ運営やイベント企画・運用のかたわら、AIやweb・アプリ開発、動画編集、ラテンDJ、バーテンダーと多岐に渡る活動中。

2021年1月末にくも膜下出血で倒れるも奇跡的に後遺症もなく復帰。現在は人生のボーナスステージとして過ごしています。リハビリとしてはじめた太極拳、ロードバイクを趣味としています。太極拳では近所のおじいちゃん、おばあちゃんと健康のための太極拳、ロードバイクでは「極力体力を使わないでどこまで行けるか」の実験で、東京(荒川河口)-新潟(柏崎)を22時間などやったりしてます。

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