🧠『アルジャーノンに花束を』× ダンス × アドラー心理学

2025年06月09日

「賢さ」よりも大切なことってなんだろう?

こんにちは、ダンシングポノ制作のニーダです。

最近、Audibleで『アルジャーノンに花束を』を聴きながら、ふとダンスアドラー心理学との共通点を感じました。
この3つ、まったく違うジャンルに見えて、実は“人間関係”や“成長”を深く考えさせてくれる共通のテーマを持っています。


📚 チャーリイ・ゴードンは、なぜ踊れなかったのか?

『アルジャーノンに花束を』の主人公チャーリイは、手術によって高い知能を得ますが、次第に“孤独”を感じていきます。

チャーリイが最後まで苦手だったのが「人と関わること」でした。

たとえば、ペアダンスでは相手を感じ、呼吸を合わせ、失敗や不器用さを受け入れることが大切です。
それは知能だけではうまくいかない、関係性の知性が試される場。

「正解」を出すより、「相手とのつながり」を築く方が難しい。
それを、チャーリイは体験していたのかもしれません。


🧠 アドラー心理学で読み解くチャーリイの孤独

アドラー心理学には「共同体感覚」という言葉があります。
これは「自分が共同体の一部であり、他者の役に立っていると実感すること」。

チャーリイは、知能が高くなるほど他人の“上に立つ”ような視点になってしまい、結果的につながりを感じられなくなったのです。

アドラー心理学では「承認欲求を手放すこと」が、自立と自由への第一歩とされます。

ダンスでもよくある話です。
「下手だと思われたくない」「失敗したくない」という気持ちが、上達を妨げてしまうことがあります。


💃 ダンスフロアは人生の縮図

ペアダンスでは、リードとフォローが互いに「相手を尊重し合う」ことが基本です。
そして、自分の動きと相手の反応を見極めながら、共に踊りを“つくっていく”作業です。

これはまさにアドラーのいう「課題の分離」。
自分の課題に集中し、相手の課題を尊重する姿勢が求められます。


✨ まとめ:「かしこさ」よりも、“つながる力”

アルジャーノンに花束を』の物語の中で、チャーリイは最後に少しだけ、
「人との関係」について気づき始めます。

そして私たちも、ダンスを通して
他者と関わることの難しさ
– それでもつながろうとすることの価値
を、日々体験しているのかもしれません。


💬 あなたにとって「踊る」とは?

それは「自分を表現すること」でしょうか?
それとも「誰かとつながること」でしょうか?

📖『アルジャーノンに花束を』とペアダンスアドラー心理学
この3つについて考えてみるのも面白いかもしれません。


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この記事を書いた人|ニーダ

Dancing Pono(ダンシングポノ)の運営者。1998年にサルサに出会うのをきっかけにラテンのペアダンスを日本に拡めるよう活動中。ダンススタジオ運営やイベント企画・運用のかたわら、AIやweb・アプリ開発、動画編集、ラテンDJ、バーテンダーと多岐に渡る活動中。

2021年1月末にくも膜下出血で倒れるも奇跡的に後遺症もなく復帰。現在は人生のボーナスステージとして過ごしています。リハビリとしてはじめた太極拳、ロードバイクを趣味としています。太極拳では近所のおじいちゃん、おばあちゃんと健康のための太極拳、ロードバイクでは「極力体力を使わないでどこまで行けるか」の実験で、東京(荒川河口)-新潟(柏崎)を22時間などやったりしてます。

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