毎週のようにダンスをしていると、身体が疲れてくるものです。そんなとき、僕がよくやっている“リセット法”の一つが お蕎麦を食べること。

実は僕、江戸蕎麦を食べるのが趣味です。

東京という、蕎麦に恵まれた土地に住んでいるからこそ、「せっかくだから江戸文化にも触れたい」と思ったのがきっかけ。

僕自身は愛媛県今治市で小学生高学年から高校生までを過ごし、その前は大阪、鹿児島、広島と転々とした経歴の持ち主。つまり、“西の人間”なのですが、そんな僕が東京で暮らし、江戸蕎麦の魅力にハマっていったわけです。

「そばもん」との出会いがすべての始まり

そもそも、僕が江戸蕎麦に興味をもったのは漫画「そばもん」がきっかけ。
有楽町更科（1902年創業、1994年閉店）の4代目店主の藤村和夫さんが監修していて、江戸蕎麦の生き字引のような方です。

この漫画で江戸蕎麦の世界を知り、実際に食べてみて、「蕎麦って奥深いな…」と世界が広がった感覚がありました。

江戸蕎麦、知ってるようで知らない？

そばって、日本人にとってものすごく身近な食べ物。でも、実は意外と「本質を知らないで食べてる人」も多いんじゃないかなと思うのです。

僕が感じている、蕎麦文化の“あるある”はこんな感じ：

• コシの勘違い
• ツユへの誤解
• 有名店の水切りの残念さ
• 手打ち麺の太さ・茹で加減のムラ
• 水道水を蕎麦に直接当てることでプチプチ切れた麺
• 蕎麦屋の天ぷら vs 天ぷら屋の天ぷら
• ポタージュのような蕎麦湯（笑）

これらを語ったら長くなるので、本日はつゆを話題に。

「つゆはどれくらいつける？」問題に終止符

よく語られる「蕎麦はツユにどれくらい付けるのが正解？」問題。
実はこれ、江戸蕎麦の御三家を知ることで解決します。

• 薮蕎麦：職人向け、濃いつゆ。水切りが甘くて濃いツユにざっとつけて食べる。
• 更科蕎麦：上品さ重視、甘めのツユ。水切りはしっかり。
• 砂場蕎麦：大阪発祥、今では江戸が本店。まろやかでバランス型。

つまり、「ツユの濃さ」や「そばの水切り状態」によって正解が変わるんです。これを知ってるだけで、食べ方マナーなんて怖くない！

「そばもん」第1話が無料で読めます

このブログでも紹介した「そばもん」、なんと第1話は無料で読めるみたいです。
おそらく作者が伝えたかったすべてが詰まった一話。

📘そばもん 第1話を読む（piccoma）

ダンスも蕎麦も「定義を知ること」が大切

最後にひとつ。
蕎麦の食べ方ひとつとっても「本質や成り立ちを知っているかどうか」で、見える世界がまったく変わるんだなと感じます。

それって、実はダンスも同じかもしれません。
「なぜそのステップなのか？」「どうしてそのリードなのか？」
背景や定義を理解すれば、もっと深く、楽しくなる。

身体と心を整えたいあなたに、蕎麦とダンスのある生活を。

       

この記事を書いた人｜ニーダ

Dancing Pono(ダンシングポノ)の運営者。1998年にサルサに出会うのをきっかけにラテンのペアダンスを日本に拡めるよう活動中。ダンススタジオ運営やイベント企画・運用のかたわら、AIやweb・アプリ開発、動画編集、ラテンDJ、バーテンダーと多岐に渡る活動中。

2021年1月末にくも膜下出血で倒れるも奇跡的に後遺症もなく復帰。現在は人生のボーナスステージとして過ごしています。リハビリとしてはじめた太極拳、ロードバイクを趣味としています。太極拳では近所のおじいちゃん、おばあちゃんと健康のための太極拳、ロードバイクでは「極力体力を使わないでどこまで行けるか」の実験で、東京(荒川河口)-新潟（柏崎）を22時間などやったりしてます。