🎥 MTSファイル編集中に発生した謎の音ズレ現象とその回避策【Premiere Pro v25】

2025年06月21日
🏷 タグ: PremierePro, AVCHD, MTS, v25

こんにちは、ダンシングポノ制作のニーダです。

今回は、Premiere Pro v25でAVCHD(MTSファイル)を使った長尺動画編集をしていたときに起きた「謎の音ズレトラブル」と、その実践的な回避策(中間ファイル方式)について記録しておきます。


🧩 作業環境とトラブルの概要

  • 編集対象:MTS形式の映像素材(AVCHD)
  • Premiereのバージョン:v25(2024年〜)
  • 素材構成:00005.MTS 〜 00016.MTS(約52分の長尺動画)
  • 編集内容:フルテロップ、タイトル装飾済み

当初、まったく問題なく再生・編集ができていたのですが、作業の後半で突如以下のような不具合が発生しました。


🚨 起きた現象:音声が途中から「冒頭に巻き戻る」

  • 約40分以降を再生すると、なぜか冒頭部分の音声に勝手に切り替わるという謎現象が発生。
  • 映像は正常。タイムライン上の波形表示も正しい。
  • しかし再生音声だけが明らかにズレている。

考察:

  • .MTSファイルは、Premiere内部では1つの連続したファイルとして処理されている
  • たとえば「00009.MTS」再生中にリンクエラーが起きた場合、Premiereが「00001.MTSの音声にフォールバック」している可能性も?

🔁 試した対処法

方法効果
メディアキャッシュの削除△ 一時的に改善するも再発
Premiereの再起動(複数回)△ 何度目かに改善。ただし再発の不安
該当クリップの再リンク✖️ 改善せず。再解析も効かず

✅ 効果があった最終手段:「テロップを非表示にして、一度映像を書き出す」

原因究明に時間を取られるくらいなら、安定した中間ファイルにして再編集するのが吉。


🛠 対処法:中間ファイル(ProRes)に書き出して再編集

🔧 ステップ

  1. V2のテロップ・タイトルをすべて非表示化(目のアイコンをオフ)
  2. 52分のタイムラインをそのまま Apple ProRes 422 HQ で書き出し
  3. 出力された .mov ファイルを新シーケンスに配置
  4. テロップ・タイトルを上に再配置(V2など)

📦 書き出し設定例(中間マスターファイル用)

  • 形式:QuickTime (.mov)
  • コーデック:Apple ProRes 422 HQ
  • 音声:非圧縮、48,000Hz / 16bit
  • フレームサイズ:1920×1080
  • フレームレート:29.97fps

🎯 なぜこの方法が有効なのか?

  • .MTS系の音声リンク切れはPremiere内部の不安定なキャッシュや参照構造による可能性が高い
  • ProResファイルに一度「焼いてしまう」ことでPremiereが安定して扱える素材に変換される
  • フルテロップなど細かい作業の前に素材を固定化しておくと、作業効率も◎

📝 まとめ

長尺の .MTS 編集は、問題なく進むように見えて、あるタイミングで破綻することがあるのが怖いところ。

そんなときは「音声を信じず、中間ファイルを信じよ」というのが今回の教訓です。


もし似たような症状でお困りの方がいたら、ぜひこの「中間ProResファイル方式」を試してみてください!


📩 ご質問や経験談があれば、お気軽にコメントかメールでお知らせください。


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この記事を書いた人|ニーダ

Dancing Pono(ダンシングポノ)の運営者。1998年にサルサに出会うのをきっかけにラテンのペアダンスを日本に拡めるよう活動中。ダンススタジオ運営やイベント企画・運用のかたわら、AIやweb・アプリ開発、動画編集、ラテンDJ、バーテンダーと多岐に渡る活動中。

2021年1月末にくも膜下出血で倒れるも奇跡的に後遺症もなく復帰。現在は人生のボーナスステージとして過ごしています。リハビリとしてはじめた太極拳、ロードバイクを趣味としています。太極拳では近所のおじいちゃん、おばあちゃんと健康のための太極拳、ロードバイクでは「極力体力を使わないでどこまで行けるか」の実験で、東京(荒川河口)-新潟(柏崎)を22時間などやったりしてます。

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